へこんだ缶詰は、へこみの位置と深さで判断が変わります。胴の小さく滑らかなへこみなら、ほかに異常がなければ内容物は安全と考えられる、と米国農務省(USDA)は説明しています。一方、指を置けるほど深いへこみや、鋭いへこみ、継ぎ目の損傷がある缶は使わないでください。味見で安全性を確かめることはできません。
開ける前の30秒チェック
- 上下と側面を見る。膨らみや液漏れがあれば、開けずに使用をやめます。
- 継ぎ目をたどる。上下の縁と側面の縦の継ぎ目に、深いへこみや鋭い折れ目がないか見ます。
- さびを確認する。液漏れや継ぎ目のさびがある缶は買わず、使いません。
- 胴のへこみの深さを見る。継ぎ目から離れた小さく滑らかなへこみと、指が入るほど深いへこみは区別します。
| 缶の状態 | 判断の目安 |
|---|---|
| 胴に小さく滑らかなへこみ。継ぎ目は無傷で、膨らみ・漏れ・さびがない | ほかも正常なら内容物は安全と考えられます。購入前なら無傷の缶を選ぶと判断が簡単です。 |
| 深いへこみ、鋭いへこみ、継ぎ目の深い損傷 | 廃棄します。味見をしないでください。 |
| 膨張、液漏れ、継ぎ目のさび | 買わず、使いません。 |
| 開けると液が噴き出す、または強い異臭がする | 味見せず、食べません。 |

この表は未開封の市販缶詰を対象にしています。家庭で瓶詰め・缶詰にした食品や、洪水・火災に遭った食品には当てはめないでください。
継ぎ目がへこんでいると、なぜ注意が必要?
缶詰は密封によって中身を守ります。米国食品医薬品局(FDA)は、上部や側面の継ぎ目のへこみから細菌が入り込むおそれがあると注意しています。USDAも、深いへこみには鋭い箇所が生じやすく、継ぎ目の損傷が密封を破る可能性を指摘しています。開けて匂いを嗅ぐだけでは密封が保たれていた証明になりません。
配送時に缶が傷んでいたら、缶全体と損傷した継ぎ目を撮影し、販売店に返品・交換を相談しましょう。へこみを押し戻して使おうとしないでください。
よくある質問
へこみの下にある食品だけ取り除けばよい?
いいえ。深いへこみや継ぎ目の損傷が問題なのは、内容物全体が汚染される可能性があるためです。見える部分を取り除いても安全にはなりません。
小さなへこみでも必ずボツリヌス菌がいる?
いいえ。USDAは、ほかに異常のない小さなへこみと、深いへこみを区別しています。ただし膨張・液漏れ・重度の損傷は使用をやめる目印です。
中身を洗えば食べられる?
いいえ。傷んだ缶の内容物を洗っても、安全性は取り戻せません。
根拠資料
- USDA FSIS:へこんだ缶詰の安全性(英語)―小さなへこみ、深いへこみ、継ぎ目の違い。
- 米国FDA:缶詰を購入・使用するときの確認点(英語)―膨張、継ぎ目、液漏れ、さび。
- USDA FSIS:損傷した缶の食品(英語)―重度の損傷や異常がある場合は味見しない。
確認日:2026年9月28日。状態を判断できない場合は、無傷の缶を選ぶか、使用を控えてください。